――翌日、私は行きづらかったけど、登校した。


「あっ! 未良、おはよ!」

「えっ? あっ、……うん」

いつも通りにあいさつしてくれる実保ちゃん。

よかった……。


だけど、やっぱり聞きたいよ……。


「ねえ、実保ちゃん」

「ん?」

私は1回、深呼吸をして決心した。


「……昨日、駅ビルのアクセサリーショップにいたよね?」

「え?」

実保ちゃんの表情を見る。

顔が真っ青になって、ひきつっているのがわかる。


「本多君と一緒……、だったよね?」

「……っ」

実保ちゃんの顔が歪んだ。