レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

「菅原さんに怖い思いとか嫌な思いとかさせたから……」

「や、やめないでください!」

「え……?」

「……確かに先生のことは苦手で、怖かったですけど、だからってやめてほしいだなんて思ったことはないです! ……っ、ごめん、なさ……っ」

そう。

やめてほしいだなんて、これっぽっちも考えてなかった。


生徒からの人気があるし、それに……この学校に来て、初めて知った先生は、梶原先生だったから……。


「やめるだなんて、……言わないでください……っ」

やめないでください……。


「……っ。ありがとう。菅原さん」

泣きわめく私に、子どもをなぐさめるみたいに優しい声が聞こえた。

思わず顔を上げると、先生の顔はとても優しかった……。