レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

 ――翌日、私はお姉ちゃんが通う進学校の中の、弓道場に向かった。


今日は決着の日だ……。


「……あ。未良、来たんだ」

「え、あ……、はい」

弓道場に入ると、弓道衣を着た本多君の姿……。


わ、かっこいい……!


「本多君って、弓道ができるんですか?」

「ん、まあな。中学んとき、弓道部だったかんな」

へえ……。


「あ、あの」

「ん?」

本多君は弓がけをはめて弓と矢を持ちながら、私の話を聞いてくれる。


「あの。……が、がんばってください」

そして本多君はその矢を放った。


 ――トンッ、といい音を立てて、多分50メートルはある的の中心を射た。


「当然、だろ?」

そう言う本多君の顔は、私の目には輝いて見えた。