レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

「あ。あとさ」

本多君はさっきの表情を崩して、今まで通りの顔になった。


「これ、やるよ」

そう言って、本多君の手から出てきたのはショップで買ったあのキーホルダーだった。

と言っても、石の色が緑色。


「これ、ペリドットっつー石。内面の輝きや魅力を引き出すとされ、太陽のような明るさとパワーで、夢を実現させてくれるっつーわれてんの。……未良にはこれがいいと思ってな」

「え、いいんですか?」

「あぁ。その代わり、ブルートパーズの、くれね? パワーストーンはなるべくなら1つがいいんだ。違うから反発して、いい効果が得られなくなんだ」

へぇー……。

そうなんだ……。


「わかりました」

「……サンキュ」