レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

 * * *


「あ、あの。本多君、今日はありがとうございました」

出口の前で私は頭を下げた。


「……」

「? 本多君?」

「ちと、海岸に行かね?」

「へ?」

「……明日について、なんだけどさ」

「……はい」

明日についてって……?



「明日。絶対ぇ、勝つから」

「え……?」

海岸に着いた瞬間、本多君がそう言った。


「……だからさ、勝負が終わっても、待っててほしい」

本多君……?


本多君の違った表情に、私は戸惑いを覚えた。