レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

「はぁ、はぁ……」

本多君はショップの前で止まった。


「あとで行こ? ……今、未良と2人っきりになりてぇんだ。あ、ついでに寄ってこーぜ?」

つながれた手はそのままで、中に入る。


「うわぁ……っ、これ、きれいですね!」

「ん?」

私の目に入ったのは、スクエアの形をした青色の石とカギがついているキーホルダー。


「これ、ブルートパーズだな。学問や教養を司どり、集中力を高めて、あきらめずに目標達成できるようサポートしてくれるっつーわれてるパワーストーン」

「へぇ……。本多君、詳しいんですね!」

ホントにきれい……。


 ――あっ、今思えば、本多君の顔が近くに……っ!


私は急いで顔を背けて、そのアクセを手に取った。


「私、買ってきます!」

「えっ、未良!?」

本多君は何かを言いかけたらしいけど、私はそれどころじゃなくて……。