レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

「……あ。未良?」

そんな話の途中、あの人の声が聞こえた。


「あ、本多君……」

 ……っ、本多君の私服姿だぁ……。


デートの指導として一回見たけど、緊張とかでそれどころじゃなかった。

でも、今日は違う。


「未良ちゃんの?」

「え? ……あっ、はい! この人が本多優貴君です!」

大輔さんの声で我に返った。

どうしよう、つい見とれちゃった~……。


「よろしくね。俺、篠山大輔。未良ちゃんの姉、咲良の彼氏です」

「あ、よろしくお願いします」

「あ、私、未良の姉の咲良ね。よろしく。……うんうん。さすが、未良ね! イケメン~」

「あ、お姉ちゃんっ……」

きゃー、お姉ちゃんのバカ……!


「え?」

「あ、あのっ。本多君、なんでもないんです……っ」

再び顔が赤くなってしまう。

そんな私を横目で見て、ニヤニヤしているお姉ちゃんたち。


だ、大丈夫かな……?