レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

 * * *


「お待たせー!」

場所は地元ならではのデートスポット、水族館にやってきた。


「あ、未良ちゃん。咲良も」

「ん? 何、私はついで? 私は大輔の彼女でしょ!?」

「あー、はいはい」

そう軽く受け流す大輔さんに、咲良お姉ちゃんは顔を膨らませていた。


大輔さんの前のお姉ちゃんって、なんて言うか、子どもっぽくなる。

多分、これがお姉ちゃんらしさなんだって思える。


「未良ちゃんの彼氏君はまだなの?」

「へっ!? か、彼氏じゃないです……っ!」

私は顔を真っ赤にさせて、一生懸命に手と首を横に振った。


「でも、イケメンなんでしょ? ちょっと俺も、楽しみなんだよねー」

「……っ」

完全に……からかわれてる。