「ほぉら、未良! 学校、遅刻するよ!?」

「待ってよ、お姉ちゃん!」

 ――いつもと変わらない、平凡な朝。


トロい私は、いつもお姉ちゃんを待たせてばかり。


「ごめん、お姉ちゃん! さっきに言ってて!」

お姉ちゃんは了解してくれて、先に学校に向かった。


お姉ちゃんは頭がよくて、私の高校の隣、進学校に行った。

それに比べて、私は何をやってもダメ……。


私はふと、自分の部屋の窓から外を眺める。


お姉ちゃんは彼氏さんと一緒に歩いてる。


もう高校も卒業するんだから当然かもしれない。

だけど、私はいつもうらやましかった。