それから数日後


俺達はまたいつもの丘の上で過ごしていた。

暫くして雲行きが怪しくなってきたから仕方なく家に帰ることにした。
























「何で帰ってくるのよ……。」


母親は何時になく機嫌が悪かった。


「……ごめんなさい。でも雨がふりそうだったから……それで………。」


「あっそ。…………私はもう、アンタ達の面倒見るの疲れたのよ。だからもうどっか行ってくれない?」


コイツは何を言っているんだ?

俺達の面倒なんてほとんど見たこと無いくせに…。


「分かったらさっさと出てって。」


「……でもッ……」


「煩いわね。出てけって言ってるのが分からないの?」



バチンッ……



気が付いたらハインが頬を抑えて泣いていた。


「…やめろッ…ハイン!大丈夫か!?」
また殴られそうになっているハインを庇いながら必死に訴えた。


「じゃあ早く出てってよね。」


「分かりました。出ていきます。だからもうハインを殴らないで下さいッ……!!」