「俺さぁ...会長のこと、好きなんだ。」
...は?
今、この人、何て言った?
「す、き...?」
「うん。だからさ、俺と付き合ってくれない?」
何を言い出すかと思えば...
まったく意図がわからない。
「何を考えてるかは知らないけど、ごめんなさい。あなたとは付き合えません。」
「どうして?」
「どうしてって...好きじゃないからよ。」
「ふーん。じゃあ、これから俺のこと、好きにさせてやるよ。」
「はっ!?」
「覚悟しておいて♪じゃーね。」
そう言って及川律也は出て行った。
な、に...!?
私は状況が理解できないまま、へたっと床に座り込んだ。

