電話が終わった後、海音くんがいる部屋ではなく、両親の寝室の部屋に置いてある
仏壇に向かった
なんで、あの人達はあんな酷いことができるのだろう?
どうして?自分の大切な子供じゃなかったの?
お父さん、お母さん・・・
私は、あの人達が許せません。でも、一番許せないのは海音くんだと
思うのは私だけかなぁ?
見ててください。今日から、私があの子を育てていきます
応援してくださいね、お父さん、お母さん
仏壇に手を会わせながら、そう誓った・・・
「もう、起きてるでしょうか?」
ひょこっとソファーをみると、そこには少年が座っていた
「・・・・・・」
キョロキョロと辺りを見渡す
「此所は、私のお家ですよ。私、天野 沙夜と言います。貴方のお名前は?」
少し、寝ぼけている彼に名前を聞く
「・・・・・」
(「助けて、おねぇさん」もしかして、話せない?あの時も、とても小さい声だったもの
精神的に参って、でないケースも珍しくない)
「ちょっと、お待ちくださいね!」

