「ふふっ沙夜ちゃん、面白いこと聞くのね。わからないかしら?」

思わず首を傾げた

「ええっと、なにがでしょうか?」


「要らないのよ、海音。言うことを聞かない子なんて不要だわ。今は、最近産まれたばかりの柚希(ゆずき)で
忙しいの。これは、夫婦で決めたことなの。だから、沙夜ちゃんに頼んでるのよ
後は、貴方の好きにしていいわ。」

受話器越しに聞こえる笑い声に、思わずな息がつまった。

「分かりました。では、海音君の養育費中学まではお願いします」

「えぇ、それは海音に通帳とかもたせてあるから、そのお金でやりくりしてくれる?
それから、私達の目の前に現れないで・・・ね?」


ぶちっ

向こうが電話を切った音が受話器越しに聞こえて、今ソファーで寝てる彼がとても
不憫で可哀想だと思った