あれから、軽く二時間たってるけど・・・
この子起きないんだけど、体辛いのかぁ?

「おーい、少年?大丈夫?きこえるー?」


少年の顔の前に手をかざしながら、話しかける

「・・・んっ」

軽くソファーの上で動いたかと思うとまた寝てしまった。

「・・・はぁ。全く、この子はどこの子なの?そして、外見で見ると
中学2年ぐらいかしら?年がわからないと困るわぁ・・・」


PiPiPiP・・・・PiPiPiPi
電話がなった・・・。

「だれだろう?はい、天野です。」


「あ、沙夜(さよ)ちゃん?川瀬だけど・・・」


(川瀬?・・・あぁ、お母さんの遠い親戚だ)


「お久しぶりです、本日はどのような用件でしたか?」


「あのね、折り入ってお願いがあるの・・・」

声のトーンがいきなり低くなった。

「はぁ・・・お願いとは?」

「あのね、おばさんの息子の長男をそちらで預かってほしいのよ?
もう、着いてると思うんだけど、名前は海音(かいと)で年は14歳だから
中学は沙夜ちゃんの母校にもう、転校させてあるから、よろしくね?」

(はっ?え?な、なにいっての?この人は!!)


「あ、あの、百歩譲って大切な息子さんを預かるのは、良いとしましょう・・・
ですが、どれぐらいの期間でしょうか?ほら、息子さんももうすぐ高校受験とか
あるわけですし?」