わしは今、生徒会室の前に立っている。
放課後という事もあり、廊下を歩く生徒はまばらだ。
やはり、生徒会長になったからには生徒会の奴等に挨拶をしなくてはな。

1回深く深呼吸をし、高そうな扉をノックする。
さて、どんなやつが出てくるか楽しみじゃ。

「はいはーい、どちら様ー…?」
扉をノックして出てきたのは、可愛いメイド服を着た可愛い女の子だった。
ん……?女の子……?
確か……生徒会に女はわし1人じゃなかったじゃろうか……

「あ、もしかして君が生徒会長?思ったより来るの早いね~
入って入って」
わしが固まってる間に、目の前の可愛い女の子はわしの手を掴むと、ズカズカと生徒会室に入っていく。

「まだ誰も来てないんだー、せっかく来てもらったのにごめんね。
でも大丈夫、もうそろそろ皆来ると思うから」
可愛らしい仕種でお茶を煎れてくれたメイドさんは、わしの前にティーカップを置くと、自分もソファーに座った。
しかし……見れば見るほど可愛いの……