「転校するのは別に構わぬが……いつ転校するんじゃ?」
タコライスを全て食べ終わり、デザートのチョコパフェを口に頬張りながら聞く。
うむ、チョコパフェ美味じゃ。

「明日よ。あ、ちなみに、全寮制だからね。それと、私達は行かないから。貴方1人で行くのよ」
母自慢の美しい金髪を触りながら、母は極上の笑顔で告げた。
妖怪だからと言って、明日はいくらなんでも急すぎるんじゃなかろうか。まぁ……別にいいがの。

「全寮制という事は可愛い女の子いっぱいおるのか?」
わしの言葉に、母は呆れた顔をした。

「まったく貴方は……女の子なんだから可愛い女の子じゃなくてカッコいい男の子に反応しなさいよ……」
そんな事言ったって、しょうがないじゃないかぁ。
……えなりかずきのモノマネじゃ。全然似ておらんがの。

「失礼じゃな、我が母上。可愛い女の子も好きじゃが可愛い男の子も好きじゃぞ」
そう反論すれば、母は益々呆れた顔をした。

「まったく……まぁいいわ。
全寮制といっても、女子校じゃないからね。共学だから。
女の子もいるし男の子もいるわよ」
なんじゃ、共学か……
まぁ……男の子にも可愛い子はおるからの。我慢するか。
それに、男の子をはべらせてハーレムを作るのも、中々面白いかもしれん。

ニヤリと笑ったわしを見て、母は深いため息をついた。

とりあえず、イグレシアス・十六夜・キルシェ。
日本に行きます。
 
待っておるがいい、わしの可愛い子猫ちゃん達!!