君の檻から出されたなら。




何ヶ月ぶりの扉の感触に
俺は全身が震えた。


―――キィ…





目の前の扉。



開けてみればそこには





「………っっ…」




空。


光。



頬には朝の風が触れて。
まだ寒いはずの外も気にならず俺は奮い立った。




外に踏み出しては走り出す。