君の檻から出されたなら。




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「……ん…」



その日はなぜか目が覚めて―…

起き上がってみれば
まだ朝方なのか、薄暗く肌寒い。




横には、相変わらず綺麗な寝顔で
静かに寝息をたてる紫羽の姿。



「………」


頭も冴えて、もう1度眠れる感じでもなかった俺は、縁側に移動しようと立ち上がった。


ふと、扉の方に目を向けると


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「………!!」