君の檻から出されたなら。




「「…〜〜…ハァっ……」」


次に唇が離れたときには2人とも息があがっていて。


目を開けば、いつの間にか俺が紫羽を下に組み敷いていた。

理性がとびかけて無意識に体が動いたらしい。



「…………ん…」


彼女の額や頬にキスを落とせば、俺の首に細く真っ白な彼女の腕が回る。


そのまま引き寄せられ首筋に顔を埋めると
ふんわりと彼女の香りがして。



あまりに滑らかで柔らかな肌。
思わず首筋に舌を這わせれば



「…ん…っ………」


予想通りの彼女の反応に
俺はどんどんハマっていく。



「紫羽は俺の体温が好きだろう」

数分前への仕返しのように俺が意地悪く笑ってみせると

紫羽はほんの少し目を開き、そして微笑んだ。



「…………っ…そうね…
とても愛おしいわ…」


そう、吐息とともに囁く彼女の服に手を滑り込ませる。