学園奉仕活動

「百ちゃん以外ですけどね」


くっ・・・・・


このアマっ!



「手紙チェックしてる時、おめえトイレ行ったろ?そん時に入部届け書いたんでぇ」

はっは、と笑いながらじろさんが言い、俺以外の皆も笑い出す・・・・・・・








いやいやいやいや、大人げないぞ、皆の衆よ・・・・・・・

てかっ!


「おい、じろよっ!じろよお前、言えよバカタレ!」


「ああ?何故言わなきゃならねぇんでぇ。知りたきゃ聞けってんでぇ。バカがっ」


うわ、この人嫌い・・・・・・・


なんなの?このオヤジなんなの?


非難をたっぷり込めた目でじろさんを睨む


が、じろの野郎は俺の視線を気にもせず煙草を吹かし、欠伸までしやがる。



「それよりどうするんだ?依頼も無いのに活動しようもないが」


「確かにそうやな〜。どうするん?奉仕活動部代表取締役」


アリスとゴリラ―――いや、奉仕活動部の皆が、じろさんを焦がそうと必死で睨んでいる俺に視線を向けてくる。


「さあ、どうするんでぇ?代表取締役」


じろさんもそう言って、ニヤニヤしながら視線を向けてくる。



どうするもこうするも、依頼が無けりゃなにも出来ないし・・・・・・・


「きょ、今日は解散!明日っ!明日しよう!ほ、ほら、日も低いし!」


皆の視線を受けて、緊張し出した俺は、咄嗟に山に向かって随分傾きつつある太陽を指差した。


「おいおい、始めっからそんなんでいいのけぇ?」

そんなじろさんの一言で、皆も、不満そうな顔をする。