学園奉仕活動

「わわわわ、分かったからららら、言うからららら」

「なんだそのワザとらしいしゃべり方は」


「い、いや、揺さぶられてる感を・・・・・・・。てか、そんなことはどうでもいい!恋ちゃん!」


「犯人はお前だ!」ぐらいの勢いで俺は、恋ちゃんに人差し指をつきだす。


「は、はいっ!」

いきなりで驚く恋ちゃん。


驚く顔も可愛いな・・・・・



って、違う違う。


「君は奉仕活動部でもないのに、何故手伝っているんだ!奉仕活動部に奉仕活動、それがホントのボランティアか〜〜いっ?」


声がでか過ぎて、無駄に「か〜〜い」が響く屋上


静まり返る屋上



一人立ち上がり、可愛らしい女子に人差し指を向ける俺


恥ずかしさが、じわじわ襲ってくる夕暮れ時



今気付いた




完全にスベッタ、俺




どうしよう



引くに引けないこの右手


曲げるに曲げれないこの脚



逃げるに動かないこの身体



ドッと嫌な汗が全身から噴き出す・・・・・・・




なんなんだ、誰か何か言えよ・・・・・・・


これじゃ公開処刑だ


イジメを助ける以前に俺が虐められてるよ



虐待だよ、じいじ・・・・・・



「あ〜その、なんでぇ?この嬢ちゃん入部したんだわ」

頭を描きながらじろさんがそう言う。


「そうなの・・・・・・?恋ちゃん」


「はい」

微笑む、恋ちゃん。


「皆は知ってた・・・・・・・?」

「うん」

頷く皆。





あらま〜・・・・・・



いやはや・・・・・




てか・・・・・



「何故・・・・・・・?」

恋ちゃんに顔を向ける。


「なんか楽しそうだし、イケメン揃いなんですもん」
ニコニコしながら言う恋ちゃん。


「そ、そうか・・・・・・・・・ま、まあ、それならしょうがないよね」

つられて俺もニコニコしてしまう。