学園奉仕活動

「ゴリよっ!一年A組に火を放てっ!我の天下統一への足掛かりとしてくれるわっ!ふははっ――」


ドスッ!


「うっ・・・・・・!?」


「火計を使うな、バカが」

アリスはそう言いながら手を引っ込める



な、なにも・・・・・・・首にチョップをくらわさなくてもいいのに・・・・・・・い、意識飛びかけたぜ・・・・・・・まったく・・・・・・・。



「あの〜。結局、ラブレターと不幸の手紙だけなんですか?」


首を左右に振ったり、擦ったりしていると、寝子が皆に聞くように言った。



俺が確認した手紙はロピアン宛のラブレターばかりで、ゴリラも同様にロピアンとアリスのラブレターに、自分が一枚だった筈


で、聞いてるって事は、寝子も同じ様にラブレターばかりだったみたいだから・・・・


残るはアリスと恋ちゃんか

俺は、隣に座っているアリスへ顔を向けた。



「ん・・・・・・・?」



そういや、なんで恋ちゃん居るんだろう?奉仕活動部じゃねえのに・・・・・・



一度アリスへ向けた顔を、前に座って空を見上げている恋ちゃんへ移す。


「依頼的な手紙あった?」

「えっ・・・・・・・?ああ。いえ無かった―――――」


「ちょっと待てーい!一度顔を向けといて何故別のオナゴに声を掛けるっ!」

恋ちゃんが話終わる前に、アリスがそう言い、何故か胸ぐらまでを掴まれる。

「ちょっ、どうしたアリっちゃん!?てか、オナゴて何時代だ、お前っ」


「アリっちゃんと言うな!何時代でもいいだろう!それより何故だ貴様!答えろっ!」


ブンブン揺さぶられ、俺の視界は高速で上下にいったりきたり。


「ちょっとは抵抗しろよ、お前」


顔は見えないが、呆れた様子で言ってるに違いない、ゴリラ。