学園奉仕活動

「すいません・・・・はい、すいません・・・・申し訳ない、はい」


「本当に分かってるのか?」


「はい、重々承知してます。すいません、はい」


「ふん・・・・・・・・・」


屋上の硬い床で正座する俺をアリスは腕組をして見下ろしている。




辛い・・・・・



何故こんなに怒られるんだろうか



しかも俺だけ・・・・・・・



ゴリラと恋ちゃんはロピアン達と共に、屋上のフェンスの前に横並びに立ち、運動部の様子を眺めている。


「こら、よそ見すんじゃない!」


「は、はいっ。すいません!」


俺何してるんだろう



数分前までは、幼馴染みでもあり後輩でもある娘を叱ってた筈・・・・・・・


それが、今は同じクラスの生徒に、先生と生徒みたいな怒られ方してる・・・・・・・



いや〜〜


人生何があるか分かりませんな〜


ええ〜〜


うんうん



「怒られてる時に目を閉じて頷くな!何に納得してるんだお前は!人の話を聞け!」


「えっ・・・・・・いやいや、ちゃんと聞いてますよ。すいません、はい」



「まったくっ、けしからん!お前はけしからん!」


「母さん!お茶っ!」と後ろの襖に苛立ちを露にそう叫ぶ


そんな頑固親父みたいな口調になってきているアリス


やばいな
更に怒らしたみたいだ・・・・・・






ん・・・・・・・?待てよ・・・・・・・?


そもそも何でこんなに怒ってるんだ?


俺はただ、放課後に屋上集合を呼び掛け、ゴリラと向かう途中恋ちゃんと出会し、なんやかんやで結構待たして、探しに来たアリスから全速力で逃げた






うん、悪いじゃないか、俺言い出しっぺが遅れちゃ駄目だよね


まあ、人によっては大丈夫かもしれないが、アリスは見るからに気にするタイプっぽいもんな


よし、今度からは相手を見極めよう。