学園奉仕活動

「だから〜、た!だ!の!幼馴染みだろ?た!だ!の!さあ〜」


「そんな、強調しなくていいじゃないですか!しまいに放り投げますよっ!」


「いやいやいやいや、何も放り投げなくていいだろう。それ、俺可哀想だよ」



「じゃあ、分かりました。放り投げてちゃんと拾います」



「よっしゃ!じゃあそれで手を打とう」



「はいっ!」



俺と恋ちゃんは、外国人の様に握手をしたままハグをし、長かった幼馴染み戦争に終止符を打ったのだった。


「はぁ〜・・・・・・なんやねんお前え――――えっ!?うわっ!うわうわうわぁっ!」

「お前がなんだ。昔の格ゲーか?」


「ち、違っ、てか後ろ!後ろっ!」


ゴリラが珍しく取り乱しているので、背後を振り返った。










「きゃぁあああああああーーっ!」


般若が



般若が猛スピードで向かってきてるーー!!!



「打ち首じゃーーっ!!」



なんか恐ろしいことも叫んでるっ!!


「や、ヤバいっ!ゴリラ、恋ちゃん分かってるな!?フォーメーションBだっ!」


「お、おう!」



「は、はいっ!」











僕達、私達は、共に校内を吹き抜ける風になった



どこまでも吹き抜ける風になった



僕達ならいける



そう思ったんだ






この時はこれでいいと思ったんだ








ほんとに本気で思ったんだ






だから僕らはやったよ








見事に







捕まった・・・・・・