学園奉仕活動

「ああーーーーっ!!!」


「うわあああああーーっ」

「ええっ・・・・・」


アリスさんが叫び声と共に立ち上がり、それに驚いた寝子君が僕に抱き着いてきた


因みに僕は、この短時間でアリスさんと呼ぶことに決めた。


「遅いっ!!何してるんだアイツは!!」


「ほ、ほんとだね。何してるんだろう・・・・・・・ほんとに・・・・・・・」


一刻を争うよ百太郎くん、早く来て。



「もう、待ってられん!こちらから出向いてやるわ!!」


「えっ、えっ、その―――――」


僕が喋り終わる前に、アリスさんは、校舎へと入っていってしまった・・・・・・・











ごめんよ、百太郎くん



なんだか信長みたいなアリスさんを、僕が不甲斐ないせいでそちらに放ってしまったよ・・・・・・・











ほんとにごめんよ・・・・・・・。
















「百ーーっ!百はどこじゃー!!誰かあるっ!!」


そんなことを言いながら、私は階段を駆け下りる



何故こんなに腹が立ってるのか、何故こんな言葉を発しているのか分からない



が、そんなことはどうでもいい



百太郎を見つける



それしか頭に無い



「うおっおまっ、危っ」



階段を下り、角を曲がった時、誰かとぶつかりそうになったが気にせず走った



「お、おいっ鬼白!廊下走んじゃねぞ!それに何時代だおめぇ!」



背後で誰かがそう言う



話し方からして担任か・・・・・・・?



確かに廊下を走るのはほんとに危ない行為だと思う


けど、今はそれどころじゃない











視界にアイツが映ってるからっ!!