が、奴等は

「気合いやで」

親指を立てる、ゴリラ。

「百太郎君なら大丈夫」

微笑む、ロピアン。


「ゲリラ放送何回もしてるんだろ。大丈夫だ」

腕を組んで傍観を決め込む、アリス。


「ファイトです」

片目を擦りながら微笑む、寝子。


「・・・・・・・・・」


チームワークが今から不安だ・・・・・・


助け合いもクソもない・・・・



いや、俺を除いた4人でチームワークが成立してるのか・・・・・



「・・・・・・・・」


もう、嫌いだコイツ等・・・・


でも、分かった


「ふふふ・・・・・・・」


やってやろうじゃないか。


「お、おい。変なこと言うなよお前」


ゴリラがそんな事を言ったが無視し、視線向けてきている全校生徒の方へ向き直り、マイクのスイッチを入れた。


『ハローエブリウァゥ〜〜ヌッ』


静まり返る体育館内。


「なんで?・・・・・」


ゴリラの声だけが響く。

『え〜〜お呼び預かりました、奉仕活動部代表取締役2年B組忍者五郎こと、百太郎でございます』


ざわめき出す体育館内。


「はあ?なんやねんそれっ。What?What?」

ざわめくゴリラ。


『荒廃しきったこの学園を立て直すべく立ち上がって参りました。以後お見知りおきを・・・・・』