「俺っちもそこまで馬鹿じゃねえ!おーし分かった!じゃあ、ここにてめえの名前書いてみろいっ!勿論漢字でな!」


と、逆ギレし、白紙とペンを渡してきたので、俺も「よっしゃ!やったらぁ!」と、その場で名前を書いた。

「くそっ、そう言うことかっ・・・・・・・」


その紙に手を加え、ただの紙くずが、部活申請書に変貌を遂げたのだろう。


ああ〜っ、くそっ、わりと策士だったのか、このオヤジっっ





だがっ・・・・・・



「そんなの認めないぞっ!」

じろさんに人差し指を突きつけた。


「それならそれで俺っちは構わねえぜぇ?てめえのじいさん呼んでもいいならなぁ」



「くっ・・・・・・」



じいさんは困るっ



じいさんに悪戯してる事バレたら殺されるっ


ボコられるとかじゃなしにマジで殺られるっ!


何故か茶の間に、代々受け継いでるとかなんとかの日本刀あるんだものさ・・・・・・

抜き身で追い掛けられた事何回もあるんだものさ・・・・・・・

アイツマジで振るんだものさ・・・・・・。


「しょうがねぇなぁ〜。え〜っとぉ〜・・・・・・・百太郎の家は〜・・・・・・・」


「ぅ分かったっ!やるから止めろっ!」


じろさんから電話機ごと奪う。


「よしっ。決まりだなぁ〜おいっ」


『やる』と言った瞬間、馴れ馴れしく、肩を軽く叩いてくるじろさん。



もう嫌だ、コイツ。



「書けたんやけど・・・・・・・どこ?ここ?」


俺とじろさんが話してる間に、皆名前を書き終わったみたいで、ゴリラが集めた4人分のプリントを、じろさんの机の上に置いた。