学園奉仕活動

「ああ?おめえ、コレと仲良いんじゃねえのけぇ?」


おお、俺はじろさんの中でてめえからコレに降格したのか。


「断じて仲良くない!私からしたら害虫以外の何者でも無いわ!」


あらら、アリスの中でも、人じゃ無くなってしまった・・・・・・・



・・・・・まあいいか、害虫でコレな奴ってのも悪くない。



「まあ、この際、仲良い悪いは関係ねぇ。とりあえず鬼白、おめえも来い」

そう言うとじろさんは歩き出した。


「ちょっ、おいっ!勝手に―――――」


「説教って訳じゃ無さそうだし、とりあえず来てみれば?」

聞く耳が既に無いじろさんの背中に、必死に語り掛けようとするアリスに提案してみる。


「だからっ、なんで私が―――――」


「いやいや、俺に怒るな。それにもう何言っても聞いちゃいないよ、じろさん」

そろそろ廊下の角に消えるであろうじろさんを、アリスに分かるよう指差して教える。


「なっ、ちょっと待てっ!!」

アリスは、大きな声で呼び止めたが、案の定、じろさんはそのまま角に消え、後に続いていたゴリラ達も角に消え、廊下には俺とアリスだけが残った。





と言っても、俺ものんびりはしてられない、正直、奴等にあっさり置いてかれて焦っている。



「くそっ、無視しよってっ・・・・・」


アリスは悔しそうに、拳を握りしめる。


「まあ、理不尽だし、バックレても良いとは思うけど〜。何故呼ばれたか気になるなら、一緒来ても良いんじゃない?」


能天気に言ったつもりだか、正直『早く決めやがれ、このアマ』とか思ってたりする。