学園奉仕活動

「お前等、実は仲良いんちゃう?」


手刀を作りかけた時、ゴリラが声を掛けてきた。


「え?ああ・・・・・・・」


確かに、喧嘩するほど仲が良いと言うし・・・・


「もしかしたらそうか――――」


「失礼な。そんなことは絶対に無い」


「そ、そうだっ!そ、それは無いっ!」


あ、あぶねえぇ〜・・・・・・


一人祭りをするところだった・・・・・・ひぇ〜危ない危ない。


「そうか?でも、百太郎、さっきもしかしたらとか――――――」


「や、やめなっ!もしかしたらとか言ってなど無い!私」


こいつ、要らんことは聞いてやがるっ。


「いや、言ったやろ。しかも、動揺して言葉おかしなってるし」


「む、ムーンソルト!」

他に要らないことを言わせないよう、ゴリラにヒップアタックをお見舞いした。


「うわっ、ちょっ」

不意打ちだったので、尻餅をつくゴリラ。


「つ、月に代わってお尻だよっ!」

即席決めポーズを取る俺。

「・・・・・何してるんだい?」


「む、ムーンソルト?・・・・・」


いつの間にか教室に入って来ていたロピアンと寝子が、尻を擦っているゴリラと、ポーズを取る俺を変な目で見ている。