学園奉仕活動

「君は、田中君・・・・・・・だよね?」

よし言った、任務完了。

田中だと確信はあるが、不安が少しでもあれば聞くべきだ。


まあ、正直、彼が田中であろうが佐藤であろうがどうでもいい。


これは


「どうだったかな〜?」


と、自分がモヤモヤに苛まれないようにと、自分勝手な考えからであり、答えを知ることで自己が満足出来ればそれで良いのだ。








「うん、田中だよ。佐藤田中」






えっ・・・・・・




か、彼は、今なんて・・・・?



「ごめん。もう一回言ってくれない?」


名前を二回言わすという、無礼を働いた俺に、嫌な顔せず、田中君はもう一度名乗った。


「佐藤田中だよ」


んん〜・・・・・・・


親御さんの意図が分からねえ・・・・


田中の様になって欲しいから、田中にしたのか?


てか、田中と言っても、抽選的過ぎるだろ、どの田中だよ!彼はどの田中なんだっ!


「じゃあ、僕は図書室行かないといけないから」


俺が考えていると、佐藤田中君は、手を振り爽やかに去っていった。