学園奉仕活動

「あの〜・・・・・・」

と、見計らっていたかの様に寝子が恐る恐る声を掛けてきた。


「どうした?寝子」


「あ〜いや、その、放課後なんですが・・・・」


「うん?」


「僕も職員室行かなきゃ駄目なんですかね?」


「ああ〜・・・・・」


放送室から俺達を引きずり出した後、じろさんは確か「“てめえ等”放課後職員室でぇ!」って言っていた。


てめえ“等”の中に寝子も含まれているのかは、分からない。


元々、俺とゴリラとロピアンは放課後に職員室決定だった訳だしな・・・・・・


ただ、授業中にゲリラ放送をした事に関しては、寝子も含まれて居るだろうし・・・・・


「とりあえず、一緒に来る?」

と、遊びの誘いの様に軽いノリで寝子を誘ってみる。


「えっ、ああ・・・・・・・はい・・・・・」

少し悩んだものの、寝子も来ることに同意した。


「よっしゃ。じゃあ午後もやりきって、清々しく皆で職員室に怒られに行くか〜」


「そうですね」


「怒られんのに清々しいもクソも無いけどな」


「梅子・・・・・・・・・」


約一名、別次元に居るが、ちゃんと付いてきたので、4人で屋上から下り各々の教室へと向かった。