学園奉仕活動

ロピアンには言わなかったが、他の男子と遊んだだのの噂は何回も耳にしていたし、学校内で他の野郎と仲良く―――ただ仲が良いのではなく、彼氏彼女の様な感じで―――歩いているのも見掛けたことがあった。

こんなにも落ち込むなら、少しは言ってやって、クッションにでもしてもらった方が良かったのかもしれない・・・・・・・・



が、もう過去だ



だから・・・・・



「また、良い娘見つかるって。今度は梅子なんかより数倍良い娘がさ」


と、ロピアンの肩を叩きながら言うことにする。


ありふれたしょうもない言葉だが、ロピアンはアリスと同じ人気者だから、ホントに良い娘が見つかると思う。



だが・・・・・



「そうだね・・・・・・・」


と、力無く答えるロピアンは、暗闇に全身を支配され顔が見えなくなっていた・・・・・・・



「ふっ、御手上げだぜ」


と、俺がロピアンに背を向け、見えない煙草を吹かしていると



「彼女か〜・・・・・・」


ゴリラが空を見上げながら誰かを想うように言う。


まあ、誰かって言うか、知ってるんだけど。