『かなりな。ピン以外、全部ポンやった』


『てか、いいのかな?まずくない?』


『あっ、ちょっ、皆さんっ!マイク入ってますよ!!』


百太郎以外にも、あのゴリラと呼ばれてる奴と、他に後二人、知らない奴が居るみたいで、なにやら騒がしくしている。



『なにいっ!!・・・・・・・・あ〜その〜・・・・・・・マイクチェックワントゥ?』


『今更遅いやろ』


『なに?遅いの?じゃあとりあえず、ロピアン。得意のシャウトを』


『嫌だよっ!それに、こんな所でやると、皆、鼓膜破れちゃうよ!』



・・・・・・・・・


どんだけ凄いシャウトなんだ・・・・・・


『じゃあ、ゴリラのデスボイス』


『ヴォ―――』


『うわっ、ちょっ、ほんまにやるな!』


ガタンッ!ガタガタンッ!ガンッ!


キーーーーン



「うっ・・・・・」


スピーカーから耳障りな音が響き渡り、クラスに居る、私を含めた生徒の皆が思わず耳を塞ぐ中、



「アイツ等何してるんでぇっ!ちくしょうっ!!」


じろさんだけは、平気だったのか、怒りが先に立ったのかわからないが、走って教室を飛び出して行った・・・・・


恐らく放送室にカチコミに行ったのだろう。



『あっ、やべっ、多分、じろさん今、教室出たな』


エスパーかコイツ?


『エスパーか?お前』