学園奉仕活動

「で、君は何故寝ていたんだ?てか、何年だ?誰だね君は?階段の下の彼処の妖精?」


「いきなり質問し過ぎやろ」

軽く叩いてくる、ゴリラ。

「僕は、一年の大西寝子です。妖精ではありません」

「そら、妖精じゃ無いだろうけど・・・・・・・・てか、ねこ?ねこって何?」


「いや、人の名前を何とか言うな、お前」


「はい。寝子です」


笑顔でそう言う少年寝子。

「確かに、猫っポイ愛嬌はあるが〜・・・・・・・随分冒険好きな親だな・・・。ギャンブラーか?」


「いえ。一般的な両親ですよ」

笑顔で受け答えする、寝子・・・・・

確かに、愛情を絶さず注がれ、よく育てられた感がある子だと思う

非行に走るなんて事はまず無さそうだ

ただ、一つ言うとしたら、髪の毛が灰色のツンツンって事だな


まあ、地毛っぽいと言うか、違和感無いからいんだろうな。


「確か猫って昔、よく寝るから、寝子って呼ばれてたんだよな?」


「そうなん?」


「ああ、確かな」

だから親御さん寝子にしたのだろうか?さっきも寝てたし。




てか、そうだ・・・・・・


「寝子君は何故あんな所で寝てたの?」