学園奉仕活動

「く〜・・・・・く〜・・・・・・」

何故なら、棚と棚の間の床に、うちの生徒であろう、小さな少年が丸まって寝ていたからだ。



「お父さん、お父さん、終点ですよ〜〜起きてください。風邪引きますからね〜」

少年を揺すってみる。


「ん〜・・・・・・く〜・・・・・」


「駄目だ・・・・・・・・・・もう、お手上げ」


パタン



「こ、こらっ!諦めるの早すぎやろ!俺に任せろ!」


ゴリラがそう言い、階段の下の彼処の扉を開いた。


「んじゃ〜まぁ〜」

彼に任せ、私は階段にでも座り一息吐こうかね。


「起きろこらぁっ!おい、こらぁ!うおおぉりゃぁあああーー!こらぁあああっ!!」


なんか、ゴリラが乱暴に起こしている・・・・・・・・


てか、やかっている。






「あ〜・・・・・その〜・・・・・」

階段の下の彼処で寝ていた少年は、すべっすべな、女子も羨みそうな白い肌に、短髪で灰色のツンツンヘアースタイルであり、細い眉毛にクリッとした真ん丸な黒い瞳、と、俗に言う、童顔、ベビーフェイスってヤツだった。


「はははっ・・・・・すいません」


少年は、恥ずかしそうに頭を掻いた。