学園奉仕活動

「家の使用人を泣かしといて、謝って済むと思いますか?」

穏やか〜な、のほほんとした感じでそう言うが、胸ぐらを掴む力はさっきより更に強く、若干息苦しさを感じる。

「い、いやっ・・・・・・泣かした覚えはないってか・・・・・・勝手に泣い―――く、苦しっ」


もう首を絞められているっ・・・・・。


しかも片手なのに物凄い力だ―――てか、浮いてるっ、両足浮いてっ―――ああっ、駄目っ、意識が・・・・・・。



朦朧とする意識、ぼやける視界、そんな中で最後にうっすらと見えたのは、メイドさんが何かを言いながらこちらに走ってきている、そんな様子だった・・・・・・。















「ごめんね〜。てっきり“鈴”を無茶苦茶にしようとしてるのかと思っちゃった」

そう赤い髪の女の子は笑い、鈴と呼ばれた俺をトイレまで案内してくれたメイドさんは


「笑い事じゃないでしょ!もうっ、“シア”の早とちりはいつか殺人を犯すよ!」

と、赤い髪の女の子叱る。

「・・・・・・」


見ていて和やかだが、俺は未だに、赤い髪の女の子を見ると震えが止まらない



あれは死への一歩手前だった・・・・・


このメイド―――鈴さんが誤解を解くのが数秒遅れていたら、俺は死に、この広大な土地の一部になっていたかもしれない・・・・・・。



「もし、彼が死んでも、一体くらいなら埋めてもバレないよ」



「なっ・・・・・・!!」


思わず顔を上げ、シアと呼ばれた女の子の顔を見る


お、恐ろしい思惑がシンクロしたっ・・・・・・!


が、ガチだっ!


マジだ!本気だっ!


やっぱり、この人確実に殺る気だったんだっ!!


「もうっ、バカ言わないの。百太郎様恐がってるでしょ」


「ごめん、ご〜めん。冗談だよ〜」



・・・・・・・・・



・・・・・・そう、微笑むシアさんだが、一緒に笑う気なんて起きねえ・・・・・


「ところで・・・・・・・あの・・・・・・」


と言うわけで、話を変える為と、いきなり色々ありすぎて聞きそびれた事を聞いてみることにする。