学園奉仕活動

「いや、その、愛には歳の差や性別は関係無いよって････････ね?」


「そんなことを?･･･････ま、まあ、間違っては無いやろうけど･････。ノーマルの人間に言うたら、そら怒るやろ」


座っても尚、振り返り睨んでいるアリスを見ながら、ゴリラはごもっともな事を言う。


「ちょっと〜。あんな熱い視線を浴びせられると、オラなんか特別みたいで照れるなぁ〜〜」


「この世で一番殺したい奴って意味で、特別やろな」


「まあ、でも･･････」


胸元まである長くて艶やかな黒髪に、シミや出来物ひとつない透き通った白い肌、大きめな黒い瞳、綺麗に整えられたアーチ型の眉毛に高い鼻


と、彼女はハーフと言うだけあって、やはり外国人ポイ顔立ちで、綺麗さは確かにあり、雰囲気や、話し方からキツめな印象を与え、女王や、お嬢様、一部にはお姉様と呼ばれるのも頷ける。



「それがいいんだよな」

思わずニヤリと笑ってしまう。


「ひっ･･･････」

未だに睨んでいたアリスだったが、オラの素敵な笑みには堪えられなかったみたいで、身を強ばらせ即座に黒板へと向き直った。