学園奉仕活動

ようやく、たどり着いたが―――

「っでっけえっ!!門でっけえよ、おい!!戦車二台までなら余裕かよ、おいっ!!」



「なんやこれ・・・・・・・。てか、門だけちゃうぞ。ここだけ英国の王宮や・・・・・」



「す、凄くない・・・・・・・・なんて言えませんわ、これは・・・・・・・」



「でも、金のしょんべん小僧居ない・・・・・・・」


俺達は、想像を遥かに越えた家――――と言っていいのかもはや分からないが――――に、圧倒され、広大な景色を堪能するように見上げ見渡しするしか無く、誰もインターホンを押そうなんて考えもせず、また、押したがりもしなかったが、石を削って作られた表札は、間違いなく『鬼白』となっている。



「これはさ・・・・・本当に“あの”鬼白さんかな?」


と、ゴリラに聞いてみる。

「いや〜・・・・・“あの”鬼白さんで間違いないんちゃうかな。てか、来たら分かる言われたんやろ?」


「まあ・・・・うん」


確かに「すぐ分かります」と軽い調子で言われたんだが・・・・・・・・



家の規模がでかすぎて、爆弾処理と同じような「間違いは許されない」と言う、極度の緊張感に襲われつつある訳で・・・・



青か赤か、正解か不正解か、処理か爆発か・・・・・・・・



「うう〜・・・・・む。悩むぜ〜・・・・・・」


インターホンを睨みながら、そう呟く俺に


「いや、ピンポンぐらいで大袈裟やろ。てか、鬼白なんて名字そう居らんし、居たとしても、同じ地域に二人も居らんて」

と、ゴリラは軽く叩きながら言ってくる。


「まあ、そうなんだが・・・・・・・」


多いであろう、田中とかも同じ地域に居ない場合も――――


「いや、クラスに田中二人居るなっ。よし、ほいっ」


さっきまでが嘘だった様にインターホンを迷い無く押す。