学園奉仕活動

「っ・・・・・・!うわぁああっ!ポルターアリスっ!」


そうです、手をボキボキ、首をコキコキ鳴らし戦闘体勢万端のアリスが見下ろしているではありませんか。

「早く立てと言っている。さっきのは消しゴムの分だ」


「いや、ちょっと待てっ!話せば分かるっ!てか、丸見えだ!いや、違う、丸見えじゃない!わりと見えてる!わりと見えてるっ!」


そうです、未だ地べたに肘を付いて身体を起こしただけの俺、真上から見下ろすアリス・・・・・・・・


なんということでしょう、もう丸見えではありませんか。


「パンツの事か?もう許さねえぞ百太郎。お前はもう死んでいる」


ええっ・・・・・・・・!?


「ちょっ、ちょっと待てって!」


「待たん。なに、大丈夫だ。一瞬で済む。いっちょやってみっか」


「えっ、えっ?いや、ちょっ―――」

アリスは言葉を待たず、未だ地べたに肘をついたままだった俺の胸ぐらを掴み


「えっ?――――うおおおっ」


軽々と俺を立たす。



ちょっ、マジかよっ・・・・・・


足浮いたぞ一瞬・・・・・・


って!


ヤバいっ!!コイツそれだけ本気ってことじゃないかっ!!


野菜の人と北斗の人が混ざるぐらい本気ってことだ!

暴力という枠ではもはや収まらんっ!殺る気だっ!!



「うっ・・・・・・・・・・」


や、やべえ〜・・・・・・・・


ちびる〜・・・・・・・・・・


と、アリスの次なるアクションに恐れおののいていたその時


「最期に何かあるか?」


死刑執行人の様な、低く冷たい、アリスの声が耳に届く。


その言葉は、決して叫んだ訳でもなく、俺とアリスの他に教室には何十人もの生徒が居る筈なのに、教室全体―――隅々に至るまでまで浸透した様な錯覚を受ける。


「・・・・・・・・・・・・・」


いや、違う


錯覚じゃない・・・・


教室内の学友達は皆―――ゴリラや中嶋でさえも無言で―――俺達二人の動向を窺い、教室は嘘のように静まり返っている。