学園奉仕活動

「いや、ティッシュ着服てそんな、政治献金ちゃうねんから大袈裟すぎやろ」


と、ゴリラがいつもながらツッコム。


確かに、大袈裟だと俺も思う―――が、しかし、俺はなんだか嫌な予感もしていた。


あの一枚の層が厚いのにも関わらず、驚くほど軽い、計量感


あの押し当てた瞬間に分かる、鼻や鼻の下が荒れることが無いように配慮された優しさ


聖母マリアのような優しさ・・・・・・・



そう、あれはまるで・・・・・・


「コッティのカシミアのようだ・・・・・・」


「そうですわっ!!」


「うわぁっ」


「うおおっ」


ボソッと言った俺の一言がアシストになったのか、中嶋は先程の勢いを取り戻して叫び、俺とゴリラは思わず耳を塞ぐ。



「しかも特注品ですわ!!鼻が痛いと言ったらお父様が会社に電話して―――」


うわぁーーっうるせえぇー誰かどうにかしてくれー・・・・・・

と、思ったその時


「うるさいぞ貴様っ!!」

と、教室の前の方から肩を怒らせたアリスがこちらに向かって歩いてきた


何故か左側頭部に丸められくしゃくしゃになったティッシュを付けて・・・・・・。

「な、なんなんですの!?貴女っ!」

中嶋は、いきなり怒鳴られ驚いた様子だったものの、自慢話の腰を折られたことの方が勝った様で、不愉快だとばかりにアリスを睨む。


「なんだもクソもあるかーっ!!キーキー、キーキーと、うるさいのだ!猿か貴様はっ!!」

アリスはアリスで、睨みをものともせず近付いてくると、皆が思ったであろうことをズバリと言う


左側頭部にティッシュを付けて・・・・・・。


「さ、猿とはなんですのっ!?いきなり失礼ですわ!謝りなさい!!」


「誰が謝るかっ!当然の事を言ったまでだ!!」


睨み合う二人。