学園奉仕活動

「アトラクション並みに揺れた。驚いた」


間近から、文法的にも声質的にも、全然驚いて無い言葉が聞こえ、顔を向けてみると


「あ、やっと起きた?」


俺がアリスにビンタされ体勢を崩した時に眠りから覚めたのだろうどらさんは、上体を起こし「どうしてくれんだ」と言わんばかりにアリスを睨んでいた。


「ああ!やっぱりでぇ!おめえ、黒田じゃねぇけぇ!」

睨まれているアリスが口を開くより先に、言葉を発したのはじろさんだった。

「・・・・・・・」


どらさんは、アリスからじろさんへと視線を移し





「うるさい」



の、一言だった。



「うるさいって、おめえ。俺っちは―――」


「うるさい。下着泥棒」



「えっ・・・・・・・」

どらさんの一言で、俺とゴリラとアリスは固まった。

じろさんが下着泥棒


そう言ったのか・・・・・・・?


「ち、ちげえっ!俺っちはそんなことしてねえっ!そんな目で見るんじゃねえ!」


「うわぁ〜マジかじろさん。ゴミ教師じゃないか」


「し、下着泥棒なんか、げ、ゲスだっ!ほんとにゲスだっ!」

「最悪やな・・・・・・・」


期待していたかは別にして、俺達三人は裏切られた気分でいっぱいだった。



「お、おい、てめえ等!俺っちは、ちげえって言って―――」


「黙るのだ、変態アルマジロ」


どらさんはじろさんの言葉を遮ると、ようやく俺の脚の上から退いて、じろさんの元へと歩みより


「これを忘れたとは言わせないぞ、変態」


白衣のポケットから出したらしい、なんだか黄色い物をじろさんに突きつけた。


「こ、これぁ、もしかして・・・・・・・」

じろさんは、その黄色い物に見覚えがあるらしく、どらさんから受け取ると、色んな角度から眺めては「は〜ん」だの「ふぅ〜ん」だの言い、一人納得している。