まぁ、それからの話はあっという間だった。

僕は店長に翔のことを話し、面接をしてくれることになったのだが
いざ二人を会わせてみると…。



「あ、エナミール!」


「なんだ。誰かと思えば、かぁ妨じゃねぇか。」


なんと二人は知り合いだった。


なんでも翔の実家の隣に店長の実家があるらしい。
そして、二人が会うのは数年ぶりらしく、久々の再会に店長と翔は喜んでいた。

てか翔が『かぁ妨』なのはわかるけど…店長は名字が榎波だから『エナミール』って、そのネーミングどうなの?
まぁ、それはどうでもいいけど…。


え?それじゃあ面接はどうなったかって?


そんなの勿論顔パス。即採用。
店長は『じゃーさっそく今から働いていけ』とのこと。


何それ?僕の心配うんぬんは今までなんだったのって感じ。
本当に笑っちゃうでしょ?

まぁ、そんなこんなで翔はこれから僕と同じバイトすることになった。


結局面接の話を切り出したのは僕だけど、なんかこの先思いやられるな。



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