などと少し感傷に浸りながら飯を食っていると、数人のヤツラがこっちに来た。


「おい、ヅラぁ~。お前、なんで飯食ってんだよ?ア゛!?
誰が許可したんだっつの、ボケが!」


そう言うと悪沢は俺の腹を殴ってきた。
痛みが伝わる。
幼少の頃少し格闘技をかじっていたこともあり、痛みに多少なりと耐性があった。
しかしそれでも、本気のグーパンチはなかなかの痛さだ。


「ぐっ……。ごめんなさい、許して下さい悪沢さん。」


俺は、謝罪をし悪沢に許しを請う。


なんで俺が謝らないといけないんだ!ふざけんな糞沢が!


などと内心は思いつつも、悪沢の許しを待つ。
こんな自分が酷く情けなかったが、力で敵うはずもない相手に立ち向かう勇気もなく、俺はこうするより他なかった。


「まぁ、良いや。金くれよカーネ!
俺ら今から学食いっからさぁ~。金くんねぇかなぁ?」


これ以上の攻撃を加えられないために、俺は財布を探す。


ゴソゴソ…


「………ごめんなさい、悪沢さん。今日は財布、家に忘れたみたいで…」


これから貰うであろう制裁を思いながら、俺は真っ青な顔で言った。


「あ?何言ってんだお前!そんなに死にたいのかよ!?」