其所に立っていたのは、少女だった。


(だ、誰?)


スッ..


「あ、」


もう1人、少年が少女の陰から姿を見せた。


すると、ゆっくり近づいてくる少女。


少年はその場にいるまま。


「あ、あの……私に何か……」


少女は口を開いた。


「散葉さん、でしたよね?」


「へ、あ……はい」


きょとんとしつつも返答する散葉。


少女は、微笑み、言った。


「私と、組みませんか?」


「……え、」