再びペンダントが光を放つ。


『何……?』


「……“封”」


散葉が呟いた瞬間、一瞬輝きが増した。


そして、光が消えた時、狐狗狸の姿も消えていた。


「……終わった、」


散葉は、はっとして那古の元へ駆け寄る。


「那古ちゃん!!」


いつの間にか、気絶してしまったらしい。


だが、無事だった。


「あ、莉磨ちゃん!由樹ちゃん!!」


2人も気絶しているだけで、傷一つ無かった。


(……良かった、)


ガラッ


突然、扉が開く。


「!!」