「途中で止めると……呪われるんじゃなかった?」


「で、でも止める訳じゃ、」


続いて莉磨が言う。


「いや、」


その時、那古が焦りつつも真剣な表情をする。


「止める、止めない関係なく、言葉を止める事も不味いんじゃ、ない……?」


3人が慌てる中、1人だけ、散葉だけは微動だにしなかった。


ピシャンッ!


「「きゃあっ!!」」


突然、開け放たれていた扉が独りでに閉まった。


「な、何?」


ガッ!


扉と共に、開いていた窓も音を発てて閉まる。


(……来た)