放課後、こっくりさんを呼ぶ為、散葉は那古が来るのを教室で待っていた。


「お待たせ、散葉!」


散葉が待機していると、少しして、那古と2人の女子生徒が顔を出した。


「ほら、人数これ位いた方が良いでしょ?2人共、興味あるからやってみたいって」


「宜しく。莉磨って呼んでね」


「あたしは、由樹」


「ありがとう!那古ちゃん、莉磨ちゃん、由樹ちゃん!!」


「ううん!さ、やりましょ、やりましょ♪」


「私、事前に紙用意して来たんだ!」


「じゃあ十円は私のを使って!」


「あ、ありがとう」


言い出した本人の散葉は、全くもって用意をしていなかったので、心から感謝した。