雪の中必死で自転車をこぐ。冷たい風が顔や耳を赤くしているのがわかった。 そして、二丁目の角を通り過ぎようとしたそのとき、強い目まいを感じた。視界がぐらつく。何だこれ?疲れだろうか?めまいは次第にひどくなっていく。だが、あともう少しの辛抱だ。あとちょっとで会社につく。この信号を渡れば到着だ。俺は、青に光っているであろう信号を何のためらいもなく渡った。