俺はもしかしたら

「おまえが今の姿じゃなかったころだ!一真!おまえ確かに言ったじゃないか!絶対に守るから、って!それを忘れたっていうのか!!」


声は、狂ったように怒鳴り散らしていた。俺はどうしていいのか分からない。俺は彼女の神経を逆なでしないように聞いた。


「俺はどうしたら元に戻れる?してもいない約束とか、俺が俺じゃない頃の記憶なんて覚えているはずがないだろ?俺が俺じゃなかった頃なんて」

そのとき、俺の脳裏にかすかな光が見えた。こいつが言いたいことが今掴めた気がする。

「わかった。前世だな。俺の前世をお前は知りたい!そうだろ?」
俺は必死に問いかけた。だが、声はぶつぶつと何回も同じ言葉を言っている。







「嘘。絶対に嘘。嘘をついているだけ。守りたくないんだ。忘れるはずない。嘘。だってあいつには、私じゃなくて……」