「お前は大切なことを忘れている。大切な約束を。違うか?」
さっきから、こいつは何を言っている?過去っていつ?何の約束?俺にはさっぱりわからない。やっぱりこれは夢か。
「約束なんてした覚えはない!それに、過去っていつの話だ」
俺が威嚇した口調で言うとさっきから嘲笑うような声がやみ、震えた声が頭に響いた。
「約束なんかしてない?」
女の声は、やはり氷のように美しい。その、美しさの裏に何が隠されているのか。
「してない」
はっきりといってやった。すると、声はさっきとは打って変わって、どなりちらすようなこえで、俺を否定した。
「まだ言うか!この嘘つき!おまえは確かにした!約束した!」
怒声が響く。
「だから、それはいつの話だって聞いてるんだ!」
怒声がもう一つ。響く。



